電話機
2019-07-02
自宅の電話機はもう30年越えで使用している。
この電話機を選ぶ時、まだ実家だったので父が
電気屋さんからカタログを何枚も取り寄せて、
多分、4,5日あるいは一週間は検討したと思う。
私は、電話機なんて話が出来れば機能なんてどうでもよかったし
それよりも、早く自分の部屋に電話機が欲しかった。
それなのに、父は吟味に吟味を重ね、やっと電話機を買ってきた。
父は、とにかく慎重で、『石橋を叩いて叩いてやっと渡る』人でした。
若いころの私は、その慎重さが理解できなかった。
今、年を重ね親になり子供のことを色々考える立場になって
やっと、あの父の慎重さが少しわかるような気がしてきた。
あの時、慎重に選んでくれた電話機は、短縮機能は使用できなくなったけれども
うちのリビングでベルを鳴らしています。
携帯電話が普及し、固定電話は、もうあまり必要ではないけれど
昭和な私は、なくなると少し寂しい気もするなぁ~